博物館・美術館で開催された展覧会の感想をたんたんと書き綴っています。

芸術新潮6月号

弐代目・青い日記帳さん記事

本日(25日)発売の「芸術新潮」で
「ダ・ビンチ・コード」の緊急特集!が組まれています。
美術史家も侃々諤々「ダ・ヴィンチ・コード」の○と×

と書かれていたので、早速昨日「芸術新潮2006年06月号」を買いに行っちゃいました(^^ゞ

表紙の扱いは小さいのに、『「ダ・ヴィンチ・コード」の○と×』が巻頭特集なんです。 「緊急特集」と銘打っているだけあって急いで掲載した感がありありなんですが、西洋美術史にお詳しい小池寿子氏と宮下誠氏が「ダ・ヴィンチ・コード」の解釈に関して様々な角度から論じているのは、とても面白かったです。特に《岩窟の聖母》の小池寿子氏の解釈は、なかなか興味深かったですね。

で、本来の特集「芭蕉から蕪村へ」では、さまざまな俳画を見ることが出来て俳画の面白さを堪能できました。この特集は、「芭蕉・蕪村・一茶と新しい領域」@柿衞文庫という展覧会に合わせたモノなのですが、柿衞文庫が兵庫県にあるので関東在住の私はちょっと行けないんですよね(^_^;)
行ってみたいんですけど、この雑誌でガマンでします(>_<)



投稿日:2006年05月26日

投稿者 yossy : 08:56 | トラックバック(0)

ロダンとカリエール@国立西洋美術館

前々から行きたいと思っていたロダンとカリエール展に、やっと行ってきました。
やっぱり、この展覧会は国立西洋美術館ですよね。

込んでるかなぁーと思って朝10時くらいに着くように行ったんだけど、結構空いていてかなり観やすかったですね。
時期的には穴場だったのかも・・・。


ロダンは「考える人」で有名な彫刻家。国立西洋美術館で作品を観ることが出来ますし、身近な感じです。
カリエールは、展覧会で何点か作品と観たことがある程度でした。正直あまり良く知りません(~_~;)

ですので、今回の展覧会の趣旨が最初はあまり分かっていませんでした。でも、広告看板やチラシを見ると二人の作品が似ている印象を受けるので、なにかしら関わりがあるんだろうなぁーぐらいに思ってました。

で、実際に展覧会を見ると分かるのですが、もともと二人は交流があり、お互いの作品をお互いの家に飾るほど認め合い、影響を受けていたようです。その影響しあった二人の作品を比較しながら展示するというのが、今回の展覧会の趣旨のようですね。

展覧会の内容は


  • ロダン像とカリエール像

  • 出会いから別れまでの直接の交流

  • 肖像制作者としてのロダンとカリエール

  • ロダンとカリエールの象徴主義

  • ロダンとカリエールの芸術をつなぐ糸


常に二人を絡めた構成で展示されていました。

1.ロダン像とカリエール像では、カリエールによる「ロダンの肖像画」がメインの展示でした。
ただ、印象に残っているのは、ロダン監督による「カリエールのデスマスク」と「カリエールの結んだ手」です。これらは、当然カリエールの死後、ロダン自ら親族に依頼したそうなんですけど、生前カリエールの肖像を作ることのなかったロダンは複雑な想いだったそうです。いろんな想いが込められた、この二つの作品はすごく印象深かったです。

2.出会いから別れまでの直接の交流では、ロダンとカリエールがお互いの所有していた作品を中心に展示していました。ロダンの部屋に飾られていたカリエール「母と子」の写真や、カリエールの家族と一緒にロダン「ラッセル夫人」が写っている写真など、二人がお互いの作品を所有している事が分かる品と共に作品が展示されていて、感慨深い展示になっていました。

3.肖像制作者としてのロダンとカリエールでは、ロダンとカリエール共通の知人・友人を、それぞれが制作した肖像彫刻・肖像画が展示していました。同じ人物の肖像彫刻と肖像画が並んで展示し比較しながら見れるのはすごく面白いですよね。

4.ロダンとカリエールの象徴主義では、ロダン「最後の幻影」が一番印象に残ってます。この作品を見て、「ロダンとカリエール展」の意味が理解出来たような気がします。大理石から浮かび上がるのような「最後の幻影」は、カリエールからの影響がものすごく分かる作品でした。

5.ロダンとカリエールの芸術をつなぐ糸では、文学作品と彼らのつながりを表している作品が展示されていました。
文学作品ダンテ「神曲」を題材にした事で有名な「地獄の門」が、展示スペースの関係で写真のみで展示していました(笑)。いや、もちろん外に展示されてますねけどね。

ロダン 地獄の門

その他に、ロダン「『瞑想』と呼ばれる『内なる声』」が印象深かったです。
もともと「瞑想」という作品があるですが、その作品の諸事情により手足を取る事になったんだけど、それを見たロダンが気に入ってそのまま作品として展示したという物です。この「『瞑想』と呼ばれる『「内なる声』」」と「瞑想」が並んで展示しているので、比較してみるとロダンの考えがなんとなく分かる感じがしました。

あと、カリエールの3連画「もの思いにふける若い娘」・「道行く人々」・「一人の女性」が展示されていたんですが、この3品は1世紀以上も並置されたことがないそうで、3点並んで展示されているのを見るのはかなり貴重かもしれません。


いやぁー、この展覧会はかなり面白かったです。
ロダンとカリエールの作品を比較しながら見れるという企画が本当に良かったと思います。
しかも展示を見終わったあとも、ロダンの彫刻が楽しめるという念の入れようです(違うって)

ロダン 彫刻


ロダン 考える人

この展覧会を見ていて、すごく気になったのがブロンズ彫像の作り方・・・。
気になったままミュージアムショップに行ってみると「ロダンは考える」という本を発見。思わず購入してしまいました。


この本にはブロンズ像の作り方がわかりやすく解説してあって、すごく参考になりました。
しかもタイトル通り、ロダンの作品がたくさん分かりやく紹介されていました。
展覧会を見る前に、この本を読むとより深く展覧会を楽しめるかもしれませんね。

その他にも「リネア モネの庭で」という本を購入しました。

この本は表紙を見て気に入ったのですが、ほのぼのしていてとても良い内容でした。
リネアとうい女の子と元庭師のブルームさんが一緒にモネの庭に旅に出て、旅をしながらリネアが成長していくというお話です。モネのひ孫さんも登場するなど、面白いエピソードが盛りだくさんでした。
本の中に、モネの作品・モネの庭の写真も話の流れでたくさん紹介しているのもいい点ですね。
かなりオススメです。



投稿日:2006年05月21日

投稿者 yossy : 10:05 | コメント (2) | トラックバック(1)

自己紹介


mixi(ミクシィ)やってます!
  • 名前:よっしぃ~。o○(mixiでも同じ名前です。)
  • お気に入りの画家:ミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロ
  • 良く行く展覧会:現代美術よりは、古いものが好きです。仏像も大好きです。
  • 旅行:京都が大好きです。
  • 職業:Webマスター、Flashクリエーター
  • 姉妹サイト:ビジネス書籍紹介サイト/好きこそものの上手なれ
  • 日記:ありふれた朝(by so-netブログ)


投稿日:2006年05月04日

投稿者 yossy : 01:43

藤田嗣治展@東京国立近代美術館

話題になっていた藤田嗣治(つぐはる)展に行ってきました。
事前にすごく込んでいるっていう話を聞いていたので、開場15分くらい前にいったのですが、チケット売り場は長蛇の列でした・・・(~_~;)

一応GWとはいえ、平日を狙っていったんですけどね。


今回は、芸術新潮で予習をしてから観に行きました。


特集として「藤田嗣治の真実」という記事が書かれています。
「藤田嗣治の真実」の内容の充実はすばらしいです。
作品の紹介の数も解説も豊富で読み応えがありました。この雑誌のおかげで展覧会内での作品の印象は大きく変わったと思います。

展覧会の内容は、


  • 第1章 エコール・ド・パリ時代

  • 第2章 中南米そして日本

  • 第3章 ふたたびパリへ


の3章立てでした。
「第1章 エコール・ド・パリ時代」では、東京芸術大学時代の自画像からパリへ移ってからの自画像の変化がとてもよく分かり、パリで藤田の想いが開花したことを感じることが出来ました。また、この時期に描かれた「裸婦」の乳白色の肌が本当に素晴らしく、裸婦画が並んでいる展示は圧巻でした。

「第2章 中南米そして日本」では、「第1章 エコール・ド・パリ時代」の作品とは違い、臨場感があり生活感があり、まったく違う印象を受けるモノばかりでした。特に戦争画は生々しく迫力がありました。

「第3章 ふたたびパリへ」では、日本で起きた問題の影響なのか宗教色が強くなっています。特に「黙示録」は藤田らしさの細密な描写で複雑な構図を上手く表現しているのですが、ぱっと見は藤田作品だと気がつかないような仕上がりになっていました。
キリスト関連の絵画は、藤田のキリスト教への想いというか信仰心が伝わってくるほどに丁寧に繊細に描かれていました。
また、子ども達が本当に可愛らしく描かれていたのが印象的でした。

また全体を通して、やはり藤田は猫が好きなんだなぁーって感じることが出来る展覧会でした。
その影響で思わず

この本を購入してしまいました(~o~)
藤田の猫がたくさん掲載されていて、良い本でした。
子どもと猫の絵は、見ていて本当に癒されます。

さまざまな理由により、藤田の作品を今まで観る事が出来ませんでしたが、今回このような展覧会が開催された事は本当にうれしいことですよね。


ぜひとも一度は、ノートル=ダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂に訪れてみたいという気持ちが強くなりました。


投稿日:2006年05月02日

投稿者 yossy : 10:27 | コメント (2) | トラックバック(5)